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夏のオリンピック テレビ観戦

2016/08/15(月)

皆さん、テレビをご覧になっていますか。リオでのオリンピックは前半の体操、柔道などのメダルラッシュで盛り上がりました。

91歳の私は小学6年生のとき、1936年のベルリン・オリンピックの実況ラジオ放送を、わが家の電蓄(でんちく)- 電気蓄音機をこう呼んでいた -で深夜に聞いた覚えがあります。その内容については覚えていませんが、ガーガーという雑音の混じったアナウンサーの声を思い出しながら、80年後のいま、テレビの画面でさまざまのスポーツを、その全景から細部にいたるまで見せてもらっています。

1952年に産経新聞に入社してスポーツ記者となった私には、その年のヘルシンキ・オリンピックがジャーナリストとして出会った最初のオリンピックでした。特派員となった木村象雷(きむら・しょうらい)部長がタイプライターひとつを持って出発するのをかっこいいなと見送ったものです。以来、64年間、オリンピック大会は私には特別なものとなっています。

記者としてオリンピックを取材すること、そして特派員として海外のオリンピック大会に出かけることは、若いスポーツ記者にとっての願いでした。特派員の方は残念ながら機会に恵まれなかったのですが、オリンピック記者としての勉強を重ねたのを覚えています。
日本で一番盛んなスポーツ、野球はプロフェッショナルのセ・パのリーグがあって全国民に親しまれていますが、オリンピック大会の正式種目には入っておらず、今度のリオの大会でも開催されません。種目のほとんどは、野球やサッカーに比べると、日ごろ日本人の多くにはなじみの少ないものですが、それだけに試合の模様を丹念に画面に映し出すテレビ放送は多くの人をひきつけ、選手がそれぞれの国の国旗を付けたユニフォームを着て戦うのですから、応援に力が入ることになります。

サッカーも長い間、日本ではマイナースポーツだったのが、東京オリンピックで多くの国民が実際の国際試合を目の前で見たのが、今日の隆盛のもととなったのです。

そんなオリンピックの流れを思い浮かべながら、毎日のテレビを見る。ことさら暑いと言われ、年寄りは暑気あたりには注意しなさいと警告されながら、今年の夏は、誠にうれしいものとなっています。

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