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日本代表が3-2の勝利 U-23のアジアのトップ

2016/02/04(木)

AFC U-23選手権 カタール 2016(リオデジャネイロオリンピック・アジア最終予選)
最終日2016年1月30日カタール

U-23日本代表 3(0-1、3-1)2 U-23韓国代表


――逆転勝ち、3-2のスコアで、とても面白い試合でした

賀川:前半は韓国のペース、1-0とリードされ、後半初めに2点目を奪われた時には、今日はダメかなと思った人も多かったでしょう。

――テレビを切って、寝たという人もいましたよ

賀川:2-0とした韓国がちょっと気分的に楽になったせいか、そのあともチャンスを作ったが3点目を取れなかった。私は戦前の旧制神戸一中のころから全国大会で当時日本の一地域であった朝鮮地方の代表と試合をしたので、日韓戦は80年前から経験していますが、そのときから互いに2-0は安全圏ではないといわれていました。

――この試合で日本が0-2から逆転したのは選手起用の妙、巧みな選手交代にあったとも言えますね。浅野の投入がとても効果的でした

賀川:サンフレッチェ広島の2015年の優勝に、浅野という若く速いFWの力が発揮されていた。その彼の速さと得点力がこの試合で生きました。彼はこの大会ではここまで得点していなかったのですが。

――その前に、日本の失点について語ってください。大会のここまで、どの試合も失点1までで、守備力が高く評価されていたのですよ

賀川:2人のDF――中央のセンターバック植田直道と岩波拓也、そして控えの奈良竜樹も防ぐという点では強かった。長身の植田、岩波は守りのヘディングも強いだけでなくCKやFKのこちらのチャンスにも空中戦での武器でもあった。GKの櫛引政敏もいい働きをしてきた。その守りが2点を失なったのです。前半の失点はひだりからのクロスからだった。韓国が中盤を制して右から左へ長いパスを送り、左タッチ際、ゴールライン5メートルの深い位置から、高いクロスを送ってきた。ペナルティエリア内PKのマークあたりに落下してきたのを韓国側がヘディングをとり、このボールがゴールエリア左角近くに落ちたのをクォン・チャンフンがボレーシュートした。ピシャリと蹴ったのでなく、ちょっと当たり損ねのようなボールだったが、低い軌道でゴールに向かい、岩波の左足に当たって方向が変わってゴールとなった。

――DFの足に当たったのは不運でした

賀川:そう、不運と言えば不運です。相手のボレーシュートのときに体を寄せに行かなかった。ヘディングのボールを落下するのを日本側は見ていましたよ。点を取られるときはこういうこともあるといった感じでしたね。

――前半22分でした。日本側も攻めはしたが流れとしては韓国の攻撃回数の方が多かったかな

賀川:日本は右・左からのクロスが低くてはね返されることもありましたね。

――後半早々に日本はFWのオナイウ阿道に代えて原川力を送り込みました。久保裕也とオナイウの2トップだったのを久保のワントップにして中盤を厚くしようとしたのでしょうね

賀川:中盤は韓国の方が強かったからね。彼らのドリブルの時の切り替えしは引き技になっていて奪いにくいのです。まぁこれはいつものことだが…

――メンバーの交代の効果が出る前の後半1分半に韓国が2点目を取った。日本の中盤のパスミスを奪って、右サイドから攻め、中へつないでCFがゴールを背にして受け、ターンで日本のDFをかわして左足でシュートを決めた。日本のボールを奪って右サイドからの攻めと、ゴール前へのパスなど、とてもいい攻めでした

賀川:テレビを切ってしまった人の気持ちもわかります。しかし、このあと日本が3点を奪うのだからサッカーは面白いものですよ。(続く)

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