2015年の年の瀬 神戸一中・神戸高校サッカー部百年史
元旦や冥土の旅の一里塚
などと皮肉った人もいた。それでも新しい年を迎えるために日本中が年の瀬はソワソワと忙しい。
91歳で迎えた12月30日は、考え事もして、書き物に向かう楽しみを味わえばいいのに、何となく気ぜわしく、つい買い物に出かけてみたりする。芦屋大丸の地下の食料品売り場をのぞくと、レジには長蛇の列だった。
その豊かなデパートの売り場や、JR芦屋駅周辺の旅支度の家族連れを眺めると、日本も豊かないい国になったなぁと思う。戦中派の常として、その豊かさに、どこか後ろめたい気になるのが不思議でもあるのだが…
今年1月に大好きな仲間だった芦田信夫さんが亡くなって、私の周辺のサッカーの先輩は誰もいなくなった。
1月にFIFA会長賞をもらった後、多くの人からお祝いの言葉を頂戴しうれしかったのだが、そのとき改めて「ヒロシよかったな」と言ってくれる先輩が一人もいないことに気付いた。本人が90歳だから、そもそもが無理な話なのだが、人はいくつになってもいい先輩が懐かしく、何かことがあれば声をかけてもらうことに安心を覚えるのだと、それこそこの歳になって感じたものだ。
そんな淋しくなった身辺でも、うれしいこともたくさんあった。その一つは神戸一中、神戸高校サッカー部の百年史が完成したことだ。神戸一中のサッカー部は大正2年(1913年)の創部で、その百年の記念式は平成25年(2013年)8月4日に行なっている。百年史はOB会の谷村和宏会長のもとに、長岡康規、厚田太加志たちが中心になって、編成・出版にこぎつけた。
人材の豊富な神戸高校のOBたちではあるが、中心となって働いた人たちのご苦労には感謝のほかない。編集者の努力によって、全国的に、国際的に活躍したOBたちのプロフィールが描かれ、歴史的な読み物としても貴重なものとなっていることを付け加えておきたい。
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