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90歳の冬の旅 〜 会長のフランス語スピーチ

2015/02/01(日)

スピーチを終わって、慎重に舞台から降りた。

ブラッター会長が司会に促されて、再び口を開いた。英語ではなく、フランス語だった。パリの新聞社へのテロ事件についてだった。会長賞を決定した後で起こったこの事件で、改めて言論の自由の大切さを感じたこと、そして今回の会長賞がひとりのジャーナリストへのものだけでなく、FIFAがすべてのジャーナリストを大切に思っていることのあらわれであることを述べた。

この日に応接室で面談した時にも「あなたに決めてから起こったパリの事件で、あらためて言論の自由の大切さを知った」と言っていたが、それをすぐにこういう形でFIFAの考えとして語るところに、この人の発信力を見る思いがした。

フランスの事件のことだからフランス語で語ったのは当然のことだが、この人のフランス語の力は36年前に知っている。1979年のワールドユースの神戸シリーズの終わりに、当時のアベランジェFIFA会長が記者会見で話した。日本人の通訳が立ち往生してしまい、ブラッターさんが英語に訳し、それを村田忠男さん(元JFA副会長・故人)が日本語に訳して記者たちに伝え、ピンチを切り抜けたこともあった。

Unnamed
©KaiSawabe


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