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本を出しました!

2014/10/16(木)

――「90歳の昔話ではない。 古今東西サッカークロニクル」(東邦出版)が出版されました。評判がよいそうですね。

賀川:東邦出版をはじめ、たくさんの人のおかげで90歳になろうという年に自分のこれまでの著作のなかから選んだものを一冊の本にまとめることができました。

――サッカーの歴史の生き証人でもある賀川さんらしく「古今東西サッカークロニクル」としたのですね

賀川:歴史的事件、つまり試合や大会にについての書き物をクロニクル(年代記)という形で第一部とし、人物ものがたりを第二部、そしてこれまで取材したワールドカップの10回の大会を第三部としてまとめました。

――賀川さんをよく知る元サッカーマガジンの国吉さんたちも、まとめるのに協力したそうですね。その国吉さんとサッカーマガジンでかつて仲間だった大住さんも、こういうまとめ方もあったんだな、と感激していましたよ

賀川:皆さんへのお礼を書くスペースがなかったので記していませんが、私が新聞社の仕事をしながら雑誌社に寄稿できたのは、大住さんたちが次々といい企画の仕事をさせて下さったからですよ。

――先日、芦屋のジュンク堂へ買いに行ったら、一冊もなかった、という友人がいました。西宮でもそんな声を聞きました

賀川:東京オリンピックの時に、小中学生だった、いわゆる団塊(だんかい)の世代の読者が多いと聞きました。

――賀川さんは選手ではペレやクライフやベッケンバウアーに直接会って話を聞いている高齢の記者ですが、今の香川真司や本田圭佑、あるいはもう少し若い世代の選手もよく見ていますね。外国のリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドもそうですね。

賀川:チャンピオンズ・リーグによってヨーロッパ、そして世界のサッカーのレベルが高くなりました。そのレベルアップの中での二人の天才ストライカーのプレーはとても楽しいものです。そして彼らとともにプレーする各国のスターたちを見ながら、選手の個性やそれぞれのプレーの基礎をひもとくのはとても面白いことです。

もちろんそれもかつて70年代の大スターたちを生で見たこと、会話をかわしたこと、あるいはたくさんの名選手を書き物の上、映像の上で勉強できたことも背景にあります。

――若い人にサッカーの歴史を知ってほしいと言っておられますが

賀川:今日は明日になれば歴史の「ひとコマ」になります。先人の足取りを学ぶことは決して創造の妨げになるものではありません。日本のサッカーには、多くの日本代表をはじめ、指導者たちがよりよいプレーヤー、よりよいチームをつくるために努力してきた歴史があることは、世界のサッカーに歴史があることと同じです。

――そいいう意味でも日本サッカーの流れを読み、先人の努力を知り、ワールドカップという世界的イベントを楽しく語り合うためには「90歳の」はいい本だと思います。

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