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U-18フットサルトーナメント2014

2014/04/08(火)

――3月末のフットサル大会を観戦されたと聞きました。U-18の大会でしたね

賀川:「U-18フットサルトーナメント2014」でした。これまで名古屋で開催していたのが、今年は東京の駒沢体育館が会場でした。

――駒沢は1964年の東京オリンピックの会場でしたね

賀川:陸上競技場や体育館など多くのスポーツ施設を備えた総合運動公園という形です。東京オリンピックで日本代表がアルゼンチンに勝ったのも、ガーナに負けたのも、駒沢競技場でした。

日本サッカーリーグ(JSL)の会場にもなったことがあったし、64年秋の関東大学リーグで杉山隆一のいた明治大学と釜本邦茂の早稲田大学が対戦した時は、私も東京へ出てきて取材しました。国立競技場と同じで、当日の入場券売り場が急造で観客が長い列を作り、販売に時間がかかってキックオフが遅れたのですよ。

――そんなこともあった

賀川:会場全体も競技場や体育館の設計は東大のサッカーの大先輩、高山英華さん(故人)でした。建築の大家で、FWのウイングプレーヤーとして有名な選手でした。

――フットサルの試合は

賀川:最終日の準決勝、決勝はとてもすばらしかった。野洲高校(滋賀)と幕張総合高校(千葉)がファイナルに進んで、前半は野洲が6-2とリードし、後半に幕張が盛り返して、最後は11-7で幕張が勝つというすごい試合だった。

――野洲というのは、あのドリブルで有名な高校ですね

賀川:出場したメンバーはその野洲高のなかの控え組のようだったが、個人的なキープ力があり、それに対して幕張はよく動いて運動量と競り合いの強さで勝ったという感じでした。このU-18の大会は全国の高校サッカー、あるいはフットサル部のなかから地域の代表12チームが集まって3月27日から29日までの3日間に1次リーグ(3グループ)、準決勝、決勝を行った。私は昨年の名古屋での大会を見て、とても面白かったが、今年の大会も面白く、この年代のフットサルの急速なレベルアップを見せてもらった。

――ゴール数も多いですね

賀川:若いから、ともかく攻めて、シュートを敢行する。ゴールキーパーも大変だが、攻撃的で相手のシュートを誰かが体に当てて防いだ次の瞬間には攻勢に移ってシュートへ持ってゆくのだから、見ている側にもスリルが多い。

――高校年齢でのフットサルの進歩はサッカー界全体に見て?

賀川:明らかにサッカー界全体にも生きているでしょう。ボールをピタリと止める技が大切になりますからね。止め損ないやパスミスは一気にチャンスをピンチに変えてしまう。ボールテクニックを高めることになりますね。

――フットサル人口も増えています

賀川:この年代のプレーヤーはフットサルの同好会的なチームもあれば、高校サッカー部として、その地域の代表的な強豪校の選手もいます。多様な学校やクラブチームが参加していて、サッカーの全国高校選手権大会のような勝ちへの強い意欲も見られます。それでも決勝の後、ベスト4のチームが一緒になって楽しく輪になって踊っていましたよ。試合に負けて号泣していた野洲の選手たちもその輪のなかで一緒に騒いでいました。それがとても印象的でした。

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