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消費税8%と決勝トーナメント

2014/04/01(火)

リーガエスパニョーラのテレビを2試合見てベッドに入った時、部屋のふすまを閉め忘れたらしい。夜半に冷気で目をさまし、厚着をしてもう一度寝たものだから、7時過ぎに目を覚ました時には汗をかいていた。シャワーを浴びてテレビをつけると、どの局も今日から消費税が8%になったと伝えていた。

その中から、有働さんという美人のアナウンサーと井ノ原という感じのよい司会者でお気に入りの「あさイチ」を見る。メインの話題は「耳かき」について…。興味はあるが、火曜のこの時間はまず台所ごみの収集があるので、まずそちらを済ませることになる。

4階の我が家からエレベーターで降りて、道路の収集場所へゆくのに、湯冷めから風邪引きという老人の大敵の恐れがある。汗ばんだ体にシャツとスウェターだけでは、とこういう時に重宝な薄いヤッケがある。胸にJのマークと、J LEAGUE、KICK OFF 1993の文字のあるJ開幕試合に出席した記念のもの。ただし、マークがいっさか気恥ずかしいのと、寒さしのぎをかねて、もう一枚コートをはおる。1995年のアンブロカップで日本がイングランドで3試合した時、取材に出かけて5月のイングランドの寒さに閉口(日本人記者で風邪を引いた人もいた)して、マンチェスターのマークス&スペンサーという店で買ったハーフコート。おそらく長身の英国人が釣りなどの時に着るジャンパーだろう。ポケットが多く、しっかりとしたジッパーがついている。ジェントルマンには上半身のジャンパーでも、私には膝までのハーフコートで、今も私の必需品のひとつ。

起きたばかりで入れ歯をしていない。エレベーターで居合わせた人に失礼になってはいけないと、白いマスクをしていよいよゴミ出しとなる。それも“突っかけ”で足を滑らせては物笑いだろうと、きちんと靴を履くのが棺桶に近い者のたしなみ。

もどりのエレベーターのなかで、ふと有働アナウンサーとは彼女がスポーツを担当していた時、鹿島アントラーズのグラウンドで会ったことを思い出した。ご当人は覚えていないだろうが、私はその後ジーコにも会った。その時、「78年のワールドカップであなたがマルデルプラタのひどい芝生に悩まされたのを見ていたよ、ボールを蹴り損ねた後で、タッチ際でめくれた芝生を蹴ったのもちゃんと見ていた」と言うと、ジーコは「アンビリーバブル」と言ったものだ。

部屋に戻ると、テレビのあさイチは中間のニュースだった。アナウンサーが消費税アップについての首相談話を伝え、「国民生活に目配りして」というところを「目配せ」と読んだので驚いたが、その後安倍晋三首相の姿が画面に現れ、自分の声で「デフレ脱却の勢いを止めないように国民生活に目配せした政策を」と言ったのには、もう一度驚いた。まさにアンビリーバブル。

2014年4月1日、消費税導入も大変だが、ブラジルワールドカップを2か月後に控えた日本サッカーもこれからが大変。1次リーグでコートジボワール、ギリシャ、コロンビアと突破して第2ラウンドのノックアウトシステムへ進むという願いが達成されればとてもうれしいのだが、その時にまた日本中のメディアが「決勝トーナメント」と大きく書きたてることを考えると、アナウンサーと首相の目配せも他人ごとではない。

参考:決勝トーナメントはない

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コメント

そうでしたね。しかし、いまだに一次リーグが予選リーグと表記されている位ですから。

投稿: 蹴球亭 | 2014年4月 5日 (土) 17時44分

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