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FIFAワールドカップブラジル大会組合せ決まる

2013/12/08(日)

王国でのワールドカップに参加できる幸福

――ブラジル大会の1次リーグの組合せが決まりました。日本はC組に入って、コロンビア、ギリシャ、コートジボワールとあたります。どの相手も強そうですが、ブラジル、スペイン、ドイツといったトップクラスと同じ組でないだけに1次リーグ突破の希望もありそうですね

賀川:NHKテレビの深夜の実況中継のおかげで、抽選会の模様を見せてもらえてとてもうれしかった。ブラジルの女性大統領ジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)さんがスピーチのはじめに5日に亡くなったネルソン・マンデラさん(南アフリカのアパルトヘイトを改革した)に黙とうをささげたのもいいシーンだった。

――マンデラさんは2010年ワールドカップの開催を熱烈に推進した人ですからね

賀川:人種差別に抵抗し、南アフリカの政策転換をした偉大な指導者だから、黙とうは当然としても、改めてサッカーの絆の深さを感じました。大統領がスピーチの中で、今度のワールドカップは「ワールドカップの中のワールドカップにしたい」と語ったところ、大統領自らブラジルはサッカーの国だからというところも、いかにもブラジルの大会という感じでした。

――74年から9回の大会を現地取材(2010年は腰痛で取りやめた)してきた賀川さんには特に感慨ありというところ

賀川:大統領のおっしゃるワールドカップのなかのワールドカップとなるであろう大会に、まず日本が出場していることのうれしさと誇りを感じます。

――抽選会場となったブラジル東部の街サルバドール(リオから北北東1235km)は大西洋に臨む湾港都市で、昔はサン・サルバドールと言った。1501年にアメリゴ・ヴェスプッチが到着してからしばらくポルトガルの総督府が置かれ、いわばブラジルの古都でしょう。だから、抽選会場に選んだのでしょうね

賀川:ブラジルは第2次大戦のあと、1950年に第4回ワールドカップの開催地となったことはよく知られています。リオデジャネイロにマラカナン・スタジアムを新設したのもその時です。今から63年前のこの大会の決勝でウルグアイに敗れた悲劇はいまも語り草です。

――抽選の立会人でもあり、チーム名や組分けや順番を記した紙片を取り出す役目を担った8人のかつての名選手のなかに、50年大会でウルグアイの決勝ゴールを決めたアルシデス・ギジャさんもいた。さすがに杖をついていましたが…

賀川:ギジャさんは我が家の本棚にあるウルグアイサッカー100年史にも当時のユニフォーム姿を見せています。他の7人はハースト(イングランド)、ケンペス(アルゼンチン)、カンナバロ(イタリア)、マテウス(ドイツ)、ジダン(フランス)、イエロ(スペイン)、カフー(ブラジル)といずれも素晴しい選手たち。

――組合せはA組がブラジル、クロアチア、メキシコ、カメルーン
B組がスペイン、オランダ、チリ、オーストラリア
C組がコロンビア、ギリシャ、コートジボワール、日本
D組がウルグアイ、コスタリカ、イングランド、イタリア
E組がスイス、エクアドル、フランス、ホンジュラス
F組がアルゼンチン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イラン、ナイジェリア
G組がドイツ、ポルトガル、ガーナ、アメリカ
H組がベルギー、アルジェリア、ロシア、韓国となりました
組内のリーグで上位2チームの16チームが第2ラウンドのノックアウトシステムに進みます。日本にとって、まずは1次突破ですね

賀川:予選を勝ち抜いてきた32チームだから、どの組に入っても厳しい戦いになるでしょう。常識的にC組よりやさしいかなと思うところも1~2あるけれど、強チームの多いグループもあるから、C組に入ったのはくじ運として悪い方ではないでしょう。

優れたチーム、選手、優秀FWの揃う大会
――日本の初戦は6月14日レシフェでコートジボワールです。ドログバというすごいFWやMFのヤヤ・トゥーレをはじめ、優れたプレーヤーが多いところです

賀川:今度の大会は、1930年の第1回から20回目(2階は戦争で中止)になるが、過去の19回よりも全体のレベルは高いでしょう。かつては個人技が長所だった中南米勢も一流どころの多くがヨーロッパのチームでプレーをし、欧州の組織プレーも身につけています。またアフリカの選手もヨーロッパでプレーして評価を高めているからです。一方、体力や激しさ重視の感もあったヨーロッパ勢でもスペインの活躍以来、テクニックを高めることに育成の主流を置く国が増え、それが代表のレベルアップにつながっています。
 もちろん、日本もいまや技術力で知られるようになりました。ザック監督はこの日本選手の敏捷性と技術力にアイデアを加えて攻撃力の向上を図ってきました。コートジボワールは体格も大きく、スピードもあり、テクニックも上手ですが、日本本来のランプレーがあれば、いい勝負ができるかもしれない。

――第2戦はレシフェのすぐ北のナタールでギリシャが相手です

賀川:かつてヨーロッパチャンピオンになったこともある国で、体が強く守備力があるという印象です。このあたりから勝ち点を取りたいとコーチ陣は思っているでしょう。

――3試合目は1573km離れた内陸部のクイアバでコロンビアとの戦いです。

賀川:南米ではブラジルやアルゼンチンに次いで高い評価を受けていますが、ザック監督や選手たちは自分たちの工夫を生かすでしょう。

いずれにしても、これからは代表チームのスタッフ、選手だけでなく、JFAと日本サッカー人の総力をあげてのバックアップが大切になるでしょう。

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コメント

厳しくもあり、厳しくもなし。

投稿: 蹴球生 | 2013年12月 8日 (日) 20時22分

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