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高校生世代のフットサルの面白さ ~U-18フットサルトーナメントを見て~

2013/04/05(金)


――3月末の土日は名古屋へ出かけたそうですね

賀川:あの名古屋オーシャンズの本拠地でもあり、フットサルのメッカともいうべき、テバオーシャンアリーナで全国9地域の代表と開催地(愛知県)の合計10チームが集まって優勝を争うと言うので、一度ぜひ見ておきたいと思ったのですよ。

――失礼ですが、米寿(88歳)のご老体で名古屋へ一人で…

賀川:たまたまパートナーがいなかったのですが、芦屋~新大阪、新幹線で名古屋は勝手知ったる道ですし、会場のテバオーシャンアリーナは名古屋で降りて新幹線の近くにあるあおなみ線の終点、金城ふ頭という駅のすぐ目の前にあります。大阪で言えば、新大阪駅から長居競技場へ地下鉄一本で行けるのと同じ便利さです。

――で、試合は

賀川:成績は別にお知らせしているでしょうが、高校生チームもクラブチームも技術が高く、この世代特有の元気さ、勢いの良さがあふれ出ていて、とても面白かった。

――記録を見ると、得点が多いですね

賀川:10分ハーフ、合計20分というのが1次ラウンドの試合時間でしたが、4-3、5-4などというスコアもあり、ゴールを奪い合いにゆくという姿勢が強くて、とてもスリリングでしたね。

――技術レベルの高さと若さですか

賀川:決勝は愛知の松蔭高校と広島の瀬戸内高校という、どちらも高校のサッカー部でそれぞれの地域での強チームですが、松蔭高はドリブル重視の指導のようで、相手を前にボールを小さくまたぐフェイクなどを連続して仕掛けて個人のキープと突破が特徴でした。1次ラウンドの4試合の合計得失点29-7がその強さを示しています。

――その松蔭がBグループの1位、Aの1位は瀬戸内高校ですね

賀川:ここは体格の良い選手が多く、攻撃展開はトップの選手にロブを当てて、そのポストプレーから次のパスやシュートへ持って行くというやり方です。松蔭が先制したのを瀬戸内の動きの量が勝るようになって、後半8分に同点とし、タイムアップ直前に宗近侑が決勝ゴールを決めた。

――劇的ですね

賀川:松蔭側に少し疲れがあったのかなあ。フットサルはまずボールを止める、蹴るの技術が大切なのはいうまでもないが、体の強さも大事だということがこの試合にも出ていました。

――3位決定戦は2-2でした

賀川:北海道の代表でやってきた帯広大谷高校がBの2位、東北のリベロ津軽と対戦した。青森や北海道は冬には体育館の中での練習が多く、サッカー部の選手たちもフットサルのピッチに慣れているのかもしれないが、私たち古いサッカー人には東北、北海道のプレーヤーがここまで技術アップしていることが驚きでした。高校サッカーと同じように、指導者の努力の成果を改めて見せてもらった気がします。

――賀川さん自身もフットサルにかかわってきましたね

賀川:セルジオ越後がブラジルからチームを招いて初めて“国際試合”をしたころからです。当時はサロンフットボールと彼は言っていたはずです。私自身は大阪府立体育館のこけら落としで、体育館内でサッカーができることを見せようという、当時の大阪府体育課長の岩野次郎さん(故人)の発案で、室内フットボールをしたことがあります。関西学生選抜対OB選抜という形でした。6人制の試合で技術の高いOB選抜に分のある試合でしたね。

――1950年代ですか

賀川:府の体育館を会場にして、大相撲の大阪場所(春場所)がはじまる頃の話ですよ。岩野さんは昭和2年の東京高等師範卒業で、筑波大学では中塚先生たちの大先輩、ドイツ留学の経験もあり、その時、体育館内でプレーする室内サッカーを見てきたとのことでした。まあ、催しはそれっきりでしたが…

――半世紀以上も前の話ですね。で、今度のU-18で特に感じたことは

賀川:ピッチの大きさ(40m×20m)からみて、ピッチ内のほとんどがシュートレンジです。若いプレーヤーは大胆に遠目からもどんどんシュートする。そしてまた、短いパスをするだけでなく、長いパスも使う、したがってテンポも早く、一瞬のうちに互いにシュートチャンスが交錯する。

――見ている者には面白い

賀川:フットボールはゴールを奪い合う競技だということをU-18フットサルで改めて気づきましたよ。もちろん若いプレーヤー特有の未熟さもあるが、体の切れがよく、動きがスピーディーだから選手たちには面白く、かつ大変だろうが、見ている者には楽しいですね。観戦しながら、もっとたくさんの人に見てもらいたかったと思いましたよ。

――技術的には

賀川:ボールを浮かさないようにするトラッピングは芝の上のサッカーでも重要なものです。足の裏を使う、いわばボールに上から力を加えることでコントロールする技術は今のサッカーの最高峰バルサの選手たちを見ても、通じるものがあるでしょう。また、狭いピッチだから、人数の少ない割にはパスの経路は相手に妨害されやすい。だから蹴るときにはボールを浮かせないテクニックと同時に、ボールを浮かせる技もとても大切になります。

――わずは15センチ浮かせただけで相手の足を越えて味方にパスが届く

賀川:それはサッカーでも同じですが、ピッチが狭い分、より必要な技でしょう。
まだまだいっぱいあります。セルジオの言うように、サッカーの技術のすべてが入っていますからね。

――それについては、追々聞くことにして…

賀川:とりあえず、とても面白かった。レベルの高いトップの楽しさはもちろんですが、若さあふれるU-18、いわゆる高校世代のフットサルの魅力はちょっと病み付きになりそうですね。

――今度が2回目で、前回もレベルが高かったということです

賀川:都合がつかなくて見れなかったが、今度出かけて行って、とてもよかったと思いました。メモを読み直して、またチャンスがあれば、このフットサルについてお話ししましょう。

U-18フットサルトーナメント公式サイト
U-18フットサルFacebookページ

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