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ロンドンオリンピック モロッコ代表戦

2012/08/01(水)

U-23日本代表 1-0(0-0)モロッコ代表

◆作戦通り関塚監督とイレブンの勝利

――U-23日本代表、2勝目をもぎとりました。モロッコから。1次リーグは初戦で勝った後の2戦目が大切だということを実行してくれました。

賀川:先日我が家を訪ねてきてくれた後藤健生さんとモロッコ戦の話をした。彼はスペインよりは下だろうし、揺さぶれば弱いと言っていた。私は不勉強でモロッコについてはあまり知らないが、ゴールキーパーにいい選手が出る所だから、もしそうなら日本のシュート力では点を取るのはむずかしくなる、というような会話を交わした。CKはひとつのチャンスであると見ていたが。

――なぜ?

賀川:モロッコはワールドカップの開催地にも立候補するほど、フランスの影響を受けてサッカー熱の高いところだが、人種的にはベルベル人、アラブ人でサハラ以南のいわゆる黒人種とは違う。体格は良いがバネという点では黒人ほどではないからヘディングは日本は取れる可能性ありとみていた。

――だからCKはチャンス

賀川:ヘディングシュートというのは、「頭でのダイレクトシュート」でそれも足のようにスイングは大きくないから、ゴールキーパーにとっては難しいものになる。だからCKはどの国にも大気なチャンスなのですよ。

――そのゴールキーパーのファインプレーで前半の鈴木大輔のヘディングシュートを食い止められた

賀川:ゴールラインからもう少し中へ入っていたら先制だった。まあゴールキーパーを褒めないとね。

◆清武のパスのタイミング

――ゴールキーパーの働きもあり、日本はいい攻めをしながらゴールできなかったが、後半39分に永井謙佑が見事な得点をものにした。

賀川:このゴールは相手ゴールキーパーの自陣からのFKを鈴木がヘディングではじき返し、鈴木~清武~永井のわずか2本の速効で生まれたものです。そのFKもやはり永井が突進して相手DFともつれ彼がファウルを取られたことからなんですよ。
(1)ゴールキーパーのキックが日本側のペナルティエリア15メートルあたりに飛び、それを鈴木がヘディングで前方へ送った。
(2)ボールはセンターサークルに落下し、清武がトラップし、相手ゴールに対して後ろ向きの姿勢から、前方へ浮かせたパスを送った
(3)センターサークル内にいた永井がスタートした。
(4)相手のバックラインは3人、そのうち一人は永井のすぐ後方にいたが
(5)永井は一気に追い抜き
(6)ペナルティエリア数メートル手前でボールに追いついて
(7)飛び出してきたゴールキーパーのすぐ前で右足アウトサイドでバウンドボール蹴った
(8)ボールはゴールキーパーの上を越え、ゴールの3メートル前に落ちてゴールへ。

――永井の速さ、突進力、ボレーのボールにうまくあわせた技が光った。

賀川:鈴木のヘディングがいいパスになって中盤の清武に届いたこと。そしてその後の清武のパスがすばらしかった。

――コースが

賀川:まず後ろ向きでボールを受け、コントロールするとそのままの姿勢で浮かせたスルーパスを相手DFラインの後ろへ出したことですよ。これはスルーパス成功のひとつのパターンで、相手ゴールを背にしているとか、横を向いているというタイミングでボールを蹴り、パスを出すと相手側はタイミングが読みづらい。

――つまり自分たちの読みより、一呼吸早くパスが出てくる

賀川:2006年のワールドカップでオランダがセルビア・モンテネグロと対戦したとき、右タッチぎりぎりにいたファンペルシーが横向きの形のままスルーパスを送って俊足ロッベンを走らせてこの試合唯一のゴールが生まれるのを見た。

――ファンペルシーが

賀川:それまで彼のことはよく知らなかったが、このパスの出し方がとても印象に残っていた。ストライカーとして成長したのだが、彼のシュート感覚にもこの意表を突く左足のタイミングが残っている。

――ロッベンと永井、超高速選手の突進を生み出すパスの出し方がファンペルシーと清武と同じだったと

賀川:清武は周囲がよく見えていて、パスを出すセンスはずば抜けている。私はもう一歩その後前に出て、自分も点を取るようになってほしい。そのことがパスの巧さをさらに高めることになると思っている。

――そういえば、彼のことをあまり褒めませんでした。

賀川:能力からみて、まだまだ伸びるプレーヤーだと思っているからね。それにしてもこのタイミングで永井の走る前にうまく落ちるボールを蹴ったのだからスゴイ選手ですよ、彼は。

――永井もスペイン戦でも再三チャンスがありながら得点できなかたのが、この大事な第2戦でみごとな決勝ゴールをつかんだ。

賀川:ロンドン大会は永井が世に問うチャンスと言ってきた。もちろんもう一歩上に上がるためには、技術的に工夫の必要なところがあるが、なにより自分がムダにも見えるほど走りまわってきたのがムダでないことも体得しただろうし、彼のストライカーとしての能力はいよいよ高まるでしょう。

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