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ロンドンと東京の閉会式

2012/08/14(火)

賀川:閉会式のテレビを見ましたよ。サッカーの選手は銀メダルのなでしこも、4位のU-23代表も帰国していますが、この閉会式に日本の女子バレーやレスリングの選手たち約200人が出席しました。

――賀川さんは東京オリンピックの閉会式の原稿を書きましたね

賀川:半世紀近く前のことですが、今も覚えていますよ。開会式を親友の北川貞二郎記者(当時デスク、のちのサンケイスポーツ社長)が書き、閉会式は私が担当することになっていた。北川さんは選手の入場行進を同じ場所での1940年の学徒出陣の入場行進に思いをはせてすばらしい原稿を書いた。同じ戦中派のぼくも開会式はそういうテーマになるだろうと思っていたが、やはり読んでジーンときた。新聞社のなかでも評判になった。

――閉会式の担当も力が入りますね。

賀川:私はその6年前の第3回アジア大会の閉会式を書いて、ずいぶんほめられた。ちょっとセンチメンタルだったが…
それが東京の閉会式はイメージとは全く違った。入場が行進ではなく選手がバラバラに入ってきた。歩くもの、走るもの、踊るものもあった。笑うもの、スタンドにカメラを向けるもの…

――いまもそういう感じですよ

賀川:閉会式の入場はこのときに変わったのですよ。時のIOCのアベリー・ブランデージ会長が「無秩序で好ましくない」と言ったくらいです。

――書き手としてはとまどったでしょう。テーマはどうしました?

賀川:それぞれの国の選手たちの大会終了への思いが違った表現になったこと、そこに世界の広さがあり、それぞれの国や民族の違いがある。それがこの大会中ひとつになった…というふうに考えつくまでちょっと時間がかかりました。

――ロンドンの閉会式は?

賀川:開会式、閉会式でのショーはいまやオリンピックという祭りのあと先の大ページェントですからね。開会式はブリテン島の古代から始まる歴史絵巻だったが、こんどはミュージシャン総動員でロックのオンパレードというところでしょうか。私のような老人にはいささか長くて見るのに体力が必要でした。やはり、英国式というべきか、選手の入場は行進でなくても東京より節度があった。

――五輪旗が降ろされて、ロンドン市長からIOC会長を経て、ブラジルのリオデジャネイロの市長に渡されました。2016年の会場への引き継ぎでした。オリンピックが次にも続くのだなぁという実感ですね。

賀川:五輪旗は、1914年にクーベルタンが制定し、1920年のアントワープ大会から使用された。開催都市が次の4年間保管するのだが、1936年のベルリン大会の後、大戦になってベルリン市庁舎にあるはずの五輪旗はどうなったか心配された。市庁舎は市街戦などで破壊されたからね。するとベルリン銀行の地下の大金庫に無事に保管されていたことが分かって、関係者はすごく喜んだ。1948年のロンドンオリンピックの時に掲げられたのは、その時残った五輪旗です。

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