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91年目の日本サッカー(上)

2012/01/19(木)

◆87歳の引越し。図書を整理し片付いた家に、気兼ねなくおいで下さい

――2012年、平成24年も半月以上すぎました。12月29日が誕生日ですから、賀川さんは満87歳になったわけですね。転居されたとのことですが……

賀川:11月末に引越しました。同じ芦屋市ですが、20年近く住んでいた山芦屋(やまあしや)町から、朝日ヶ丘町というところへ移ったのです。

――そう、大変だったでしょう

賀川:皆さんへの連絡が遅れたりして申し訳なかったのですが、どうやら落ち着きました。

――なぜまた転居を? 第一、大量の図書資料を動かすだけでも大変だったでしょう。

賀川:山芦屋は空気もいいし、静かでいいところでしたが、20年も住んでいると紙の山に埋もれてしまう感じになってしまいました。資料整理の意味もあり、思い切って移転したのです。

――ネコのダイ君はどうしました?

賀川:8年一緒に暮らしていたダイ君が、急に体調を崩して逝ってしまいました。それも(移転の)原因の一つではあります。

――失礼ですが、そのお年での引越しは大変でしたでしょう。

賀川:いささか無謀でもありました。
 引越しの当日は完全に疲れていて、イスに座っていただけです。たくさんの人に迷惑をかけ、お世話になって、ともかく移り住むことができました。
 図書資料の一部も、芦屋市サッカー協会の西田俊一会長の計らいで預かって頂く場所ができたので、山芦屋と変わらぬ広さですが、今度はお客さんに座ってもらうスペースもできました。山芦屋では、来客の度に資料の紙袋を移して玄関からの通路をつくる――といった状態でしたが、今は少しはゆったりできます。
 どうぞ、気兼ねなくおいで下さい――とサッカー仲間に声をかけていますヨ。

◆なでしこ優勝の余韻が続く2012年、今度は母国イングランドでのオリンピック

――今年も、取材や執筆は……

賀川:ぜひ続けさせてもらいたいと思っています。仕事のしやすい環境ということで引越したのですから。

――日本のサッカーは昨年、なでしこのワールドカップ優勝がありました。今年も賑やかになりそうですね。

賀川:なでしこ優勝の余韻は、今年にも続いています。
 彼女たちは7月25日~8月11日までのロンドン・オリンピックで、もう一度、オリンピックという場での世界一を目指す。男子のU-23代表も出場してくれるでしょう。

――サッカーの母国・イングランドの首都ですよね。

賀川:昨年のなでしこは、ドイツでの大会だったでしょう。2011年の女子W杯はFIFA(国際サッカー連盟)にとっても、とても重要な大会でした。女子のサッカーそのものの歴史は古くても、国際大会ということになると、他の競技から見るといささか出遅れていました。

――何といっても激しいスポーツだから、長い間、女性には無理だろうという考えが拭えなかった。

賀川:FIFAが積極的に推進して、その成果がどんどん見えてきた。そして、ドイツという最もサッカーの環境の整ったところでの2011W杯で、一気に女子のメジャー・スポーツとしてのデモンストレーションをとブラッター会長たちは考えていた。その大会で日本が優勝したのですヨ。

――ドイツが優勝した方が、ヨーロッパはもっと盛り上がった――という人もいるかもしれませんね。

賀川:日本代表が優勝したことは、女子サッカーが既に世界に広まっていることを示したという点で、素晴らしい大会となった。もちろん、テレビを通して見た開催国ドイツの大会運営も素晴らしかったでしょう。

――日本の優勝は、世界的にも意義があったと……

【つづく】

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