« 2011年7月 | トップページ | 2011年9月 »

2011年8月

NHKサンデースポーツ「ベルリンの奇跡」、いい番組をありがとう

2011/08/30(火)

――8月14日(日)夜のNHKサンデースポーツ「ベルリンの奇跡」見ましたよ。なかなか良かったですね。賀川さんも画面に登場しましたね。

賀川:突然、老人の顔が出て、見ている人はビックリしたのじゃないかな(笑)。終戦の8月15日前夜の番組として、1936年ベルリン・オリンピックの奇跡的な対スウェーデン逆転劇と、そこで活躍した何人かの選手たち、いわばいまの代表の先輩が戦争で生命を失ったという悲しいエピソードは、いま平和で、しかもサッカーが盛んになっているときに、多くの人の胸を打つ話でしょう。

――そのベルリンの戦いぶり、体の大きなスウェーデン選手を相手に小柄な日本選手が戦うという構図は、なでしこジャパンのワールドカップでも、また、SAMURAI BLUEの男子代表にも当てはまりますからね。賀川さんのアドバイスですか?

賀川:これまでに書いたものを読んでもらえれば理解できることでしょう。番組ディレクターのHさんがとても熱心で、戦死された松永行さん、シベリア抑留中に亡くなられた竹内悌三さんたちのこともずいぶん丁寧に調べておられたハズです。時間の都合で予定よりは短い放送となったらしいけれど、しかし短いなりにピシッと決まっていましたよ。

――日本代表の長谷部誠の案内役も良かった。

賀川:そう、彼の誠実な人柄が出ていて、先輩たちへの敬意も画面から伝わってきましたよ。ディレクターがドイツにいる彼に依頼したこと、その彼が引き受けてくれたことがまずとても良かったね。
 まあ、ベルリンについてはその6年前の1930年極東大会での日本代表の組織的サッカーの確立ということもあり、歴史を調べればまだまだ色々な話も出てくるのですが、いい放送でした。長谷部キャプテンにも番組の関係者にもお礼を言わないとね。

固定リンク | 素晴らしきサッカー仲間たち | コメント (0) | トラックバック (0)


80年前の先輩たちの心意気

2011/08/24(水)

1931



 JFA(日本サッカー協会)の機関誌と同じ1931年に出版された同人雑誌「蹴球評論」。関西の田辺五兵衛(当時・治太郎)さん(故人、第1回日本サッカー殿堂入り)が編集・発行人、発行所は大阪市東区横堀二丁目一七、蹴球同好会となっている。5月30日に印刷され8月20日発行。

 巻頭に田辺さんの挨拶と12人の名がある。ABC順で、濱田諭吉、市橋時蔵、岩野次郎、中島道雄、斉藤才三、杉村正三郎、高田正夫、竹腰重丸、田辺治太郎、田中芳一(会計)、玉井操手島志郎

 内容は濱田さんの「名選手一人一話」や竹腰さんの「断想」、玉井さんの早慶戦の思い出などなど。棒高跳びのオリンピック選手・中沢米太郎さんがドイツの体育学校で見たサッカー練習法の寄稿もある。

 この蹴球評論を、私は第4号まで持っている。何号まで出版されたかは明らかでないが、80年前の日本サッカー第一期上昇時代の先輩たちの心意気を示す貴重な資料となっている。

固定リンク | 素晴らしきサッカー仲間たち | コメント (0) | トラックバック (0)


« 2011年7月 | トップページ | 2011年9月 »