80年前の先輩たちの心意気
JFA(日本サッカー協会)の機関誌と同じ1931年に出版された同人雑誌「蹴球評論」。関西の田辺五兵衛(当時・治太郎)さん(故人、第1回日本サッカー殿堂入り)が編集・発行人、発行所は大阪市東区横堀二丁目一七、蹴球同好会となっている。5月30日に印刷され8月20日発行。
巻頭に田辺さんの挨拶と12人の名がある。ABC順で、濱田諭吉、市橋時蔵、岩野次郎、中島道雄、斉藤才三、杉村正三郎、高田正夫、竹腰重丸、田辺治太郎、田中芳一(会計)、玉井操、手島志郎。
内容は濱田さんの「名選手一人一話」や竹腰さんの「断想」、玉井さんの早慶戦の思い出などなど。棒高跳びのオリンピック選手・中沢米太郎さんがドイツの体育学校で見たサッカー練習法の寄稿もある。
この蹴球評論を、私は第4号まで持っている。何号まで出版されたかは明らかでないが、80年前の日本サッカー第一期上昇時代の先輩たちの心意気を示す貴重な資料となっている。
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