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AFCアジアカップ カタール2011 日本代表4度目の優勝(上)

2011/02/02(水)

――日本代表のアジアカップ優勝で、日本中が沸き立ったという感じですね。

賀川:大相撲が終わったあと、ビッグスポーツの空白期だったからね。同じ時期にあたったラグビーのトップリーグやスキーがちょっと気の毒な感じもしたが、アジアの大会でこれだけメディアも取り上げ、多くの人がテレビを見たのも初めてでしょう。

――地上波のABCは、準決勝の対韓国が34.2%、決勝の対オーストラリアが33.5%(瞬間最高39.2%、いずれも関西)。放送局としてはビッグヒットでした。

賀川:ワールドカップは各局の抽選だったが、今度は朝日放送が日本の全試合を中継した。狙いが当たったことになる。面白かったのは、次の日のどこかの番組でタレントの爆笑問題の太田クンが「サッカーあったの、知らなかった」と言って、それこそ爆笑をとっていた。

――サッカーを見なかった、ということがお笑いのネタになると。

賀川:私たち古い世代の人間にはまさに隔世の感というところだ。ワールドカップで各地を歩いて、その土地土地で一つの国がこんなにサッカー漬けになるとき、サッカー嫌いはどうするのカナと思ったことがあった。

――日本にもそういう時期が来ましたかね?

賀川:いや、それはまだまだでしょう。ただし、昨年のワールドカップでの頑張りや、今度のようなことで、これまでより多くの人が関心を持ち面白いと感じてくれることが嬉しいし、サッカーの発展やさらなる浸透に大切ですヨ。

――ヒヤヒヤする試合の連続で勝ち上がっていったということは、それだけ、一つ間違えば負けていたことになります。その点の反省は?

賀川:もちろんそうだが、勝負事は苦難を乗り越えて勝つことが大事だからね。

――話はちょっと違いますが、この間、1月27日にサロン2002の集まりで神戸一中の話をしたでしょう。考えてみれば、11年間に7回も全国大会に勝ったからこそ歴史の上でも話題になるわけですね。

賀川:60年も70年も前の話で、全国中等学校選手権(現・全国高校選手権)といっても参加校は少なく、兵庫県の予選と全国大会と、どれもノックアウトシステムだから合計8試合を勝ち上がれば優勝です。いまなら8試合勝って兵庫の決勝でしょう。しかし毎年のように1敗もせず8試合勝ち抜くというのは一つの学校クラブとしてそう出来ることではないでしょう。
 日本代表に話を戻すと、もちろん反省点はいくらでもある。チームの進化のために、それを振り返り修正することも大事だが、ボクは今回の日本代表が岡田武史の南アフリカ16強入りのチームからさらに前へ進んでいることが嬉しい。

――というと?

賀川:右足小指の付け根を骨折して決勝には出られなかった香川真司にしても、南アフリカ大会ではプレーしていない。彼が代表に加わったことでボールキープできるところが一つ増えたわけでしょう。もちろん個人での突破という手も増えた。
 また、中澤佑二と田中マルクス闘莉王という二人のベテラン長身CDFが不参加だったが、吉田麻也岩政大樹が、最後はオーストラリアの高さに対応できることを示した。今野泰幸は南アフリカでは故障もあって働けなかったが、今度の監督は大会の前半は岩政を控えにして吉田と今野をCDFにした。今野は身長178センチで高い方ではないが、総合的な守備力では優れているから何とかもってきた。それに長友佑都がイタリアで自信をつけ、内田篤人も進歩した。

【つづく】

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