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2011年 新春問答(下)

2011/01/08(土)

◆年男たちの充実と代表の底上げを
 いいときほど用心深く足元を見つめ、個人力を高めよう


――1987年生まれの卯年は、つまり今年の誕生日で満24歳、いま23歳ですね。

賀川:本田圭佑(CSKAモスクワ)が86年6月13日生まれ、興梠慎三(鹿島アントラーズ)や岡崎慎司(清水エスパルス)も86年だから、彼らと香川真司(89年/ボルシア・ドルトムント)内田篤人(88年/シャルケ04)森本貴幸(88年/カターニャ)たちの間ということになる。

――アジアカップ(1月7日-29日、カタール)の日本代表候補に選ばれた50人を見ると、87年生まれは槙野智章(サンフレッチェ広島→1.FCケルン)森重真人(FC東京)西大伍(アルビレックス新潟)たちDFと浦和のMF柏木陽介、それにガンバのFW平井将生がいます。柏木と平井は賀川さんと同じ12月生まれだから、ことし11月までは23歳ですが。

賀川:早くから芽を出す選手もいて、必ずしも年齢は基準にならないが、それでも長い目で選手を見ていると、当たり年の24歳はある意味で最盛期・充実期の大切な節目といえる。
 釜本邦茂がメキシコ・オリンピックの得点王となり銅メダル獲得の主役となったのが24歳だった。昨年の2010年に大活躍して大ヒーローになった本田圭佑もまさに24歳、長友もそうだった。大分からセレッソへ移ってチームの中心としてリーグ3位に働いた家長昭博(現・マジョルカ)も本田と同じ86年6月13日生まれで24歳だった。

――せっかくの当たり年の皆さんには充実した2011年であってほしい、と……

賀川:彼らのあとさき、ベテランも若い選手もザッケローニ監督はまず50人を選んで、その時々にコンディションのいい選手を組み合わせてゆくだろう。

――今度のアジアカップはそういう意味でもワクワクしますね。

賀川:昨年から日本サッカーは全体に上げ潮ムードになっている。そして、その中で選手たちは代表であってもクラブであっても、チームは心を一つにして“戦う”ことの大切さを知った。と同時にワールドカップで、個人力をもっと高めないといけないことを選手たちが知ったハズ。その個人力アップをどうするかについては、JFAの技術担当の人たちも充分考え工夫していると思う。
 いまドイツでも評判の香川真司に3年ほど前にインタビューしたとき、この若者のサッカーへのひたむきさに感心した。いまそのときのメモを読み返すと、この選手の成長は当然のような気がしてくる。

――香川くんの大ブレークで関西全体に勢いがついてきた感じです。

賀川:釜本が山城高から早大へ入って1年目から関東大学リーグの得点王となったとき、次の天皇杯のときにスタンドに「釜本頑張れ」のノボリを持って応援するグループが現れた。その頃のサッカーでは初めての現象だった。いい選手の活躍は出身地域全体を明るくしますヨ。

――大学選手権で関大が優勝し、女子も勝ちました(INAC/全日本女子サッカー選手権大会)。高校選手権でも滝川第二と京都の久御山が国立での決勝に勝ち上がっています。

賀川:滝川第二は黒田和生監督の最後の年に全日本ユース(高円宮杯)で優勝したが、高校選手権ではまだ優勝はない。面白いのは、前のチームと同じように今度のチームも遠くからシュートを打っている。この学校のクラブは蹴ることを重視するようになってから、大会でも一段上へ進めるようになったのだが、今度もそれが生きているようだ。もちろん、走力もあるし、競り合いの粘りもある。他の学校にはズバ抜けたプレーヤーも見受けられたが、滝二の勝ち上がりを見ていると、戦前の神戸を思い出して嬉しいね。
 サッカーは何が起こるか分からないのだが、高校選手権もアジアカップもとても楽しみですヨ。

【了】

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