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滝二の優勝に思う ~2011全国高校選手権~ (上)

2011/01/13(木)

――滝川第二高校、やりましたね。高校チャンピオンです。

賀川:決勝戦はすごかった。5-3の攻め合い、最後まで力を振り絞ってのプレー、サッカーの面白さをいっぱい見せてもらった。

――兵庫県の、しかも優勝経験もある神戸一中のOBとしても嬉しいでしょう。

賀川:時代は違うけれど、古い神戸人にはサッカーのプライドがありますからね。私が診てもらっている歯科医院の大先生は旧制神戸三中で兵庫の故・高砂嘉之元会長と同期で、もちろんヴィッセルのファン。サッカーの話になると昔の神戸三中は強かったのに……とおっしゃる。

――神戸三中は全国準優勝(昭和15年、1940年)しています。それにひきかえ今は……ということですね。

賀川:まあ、そんな古い話はともかく。滝川第二高校サッカー部は私たちの親しい黒田和生さん(ヴィッセル神戸育成担当)がつくり上げたもので、その黒田先生のあとを受けた栫裕保監督によって初の栄冠をつかんだ。だからテレビ観戦にも力が入りましたヨ。


◆粒ぞろいの滝二のチーム全体の攻撃に感嘆

――滝二の良かったところは?

賀川:この年代の3年間のチームで、この大会へ向かって見事にまとまったところでしょうね。個人的にも、もちろん伝統的にいい選手の集まってくるところだが、それだけに監督さんにも大変だろうと思う。
 2トップを支援するサイドへ出てくるMFも、左が小柄な(161センチ)ドリブラー白岩涼、右が本城信晴で、これもしっかりしている。

――1点目は左からのロングボールをファーポスト側で本城がヘディングで折り返して浜口孝太が決め、2点目は右サイドのオープンスペースへ走った本城へのパスを受けて中へ入れたのを樋口寛規がワントラップシュートを決めました。2点とも本城からのパスを2トップがそれぞれ決めています。

賀川:本城のヘディングパスを浜口がゴール正面で相手DFを背にしてターンし左足で決め、樋口はグラウンダーの右からのパスを小さくさわってすぐ右足でGK絹傘新の左を抜いた。落ち着いたプレーだったネ。

――前半はじめに久御山にチャンスがありましたが、徐々に滝二の運動量が目立つようになった。



【つづく】

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