FUJI XEROX SUPER CUP2010 いい試合だったが得点が少ない(上)
FUJI XEROX SUPER CUP2010
鹿島アントラーズ 1(1-1、0-0、PK5-3)1 ガンバ大阪
――アントラーズがPK戦で勝ちました。PK戦は鹿島が先に蹴り、ガンバの一番手で蹴った遠藤保仁が失敗。そのあと3人は決めたが、鹿島が5人目まで全て成功したから、ガンバの5人目が成功しても5-4にしかならない。そこで鹿島最終のマルキーニョスが決めたところで5-3。終了となりました。
賀川:遠藤はこの試合のはじめからすごく積極的に動いた。相手が鹿島だから勝ちたいという意欲と、24日のACL、アウェーの対水原三星(0-0)でレギュラー2人が故障したというチーム事情もあったのだろう。早いうちに先制点を取ってリードしたいと考えていたハズだ。こんなに動いて最後まで持つのかなと思ったほどですヨ。
――ACLは鹿島も戦いましたが、23日でホームだったから、ガンバの方が条件は悪かったといえます。
賀川:そういうことも頭に入れて、遠藤は走り回っていたが、やはり動きは落ちて、後半の終盤は鹿島の攻勢となった。それでも、ともかくしのいだが、そうした無理も祟って、PKのときも疲労から感覚が鈍ったのかもしれない。
――いつものコロコロでなく、右上を狙いました。
賀川:ボールがバーをこえたとき、1994年ワールドカップ決勝のPK戦でイタリアの名手ロベルト・バッジョのPK失敗を思い出した。
――全体としてはいい試合でした。
賀川:Jではやはりトップランクのチームだからね。ただし、レベルの高いチームだから、もっとゴールの応酬のスリルがあっていいのだが……
――ガンバは明神智和の欠場もあって、ルーカスをMFに置き、FWにチョ・ジェジンと平井将生(ひらい・しょうき)をもってきました。新しい平井選手の印象はどうでした?
賀川:彼は水原とのACL戦にも出ていたネ。足が速くてとてもいい。もう少しよく見てみたいけれど、DFラインの裏へズカズカと入ってゆくところが頼もしい。ただし、シュートがどうかな。
一つ、後半に相手のミスからボールを取って左へドリブルして左へ流れて左足でシュートしたのがあった。ドリブルが大きくて、左足でしっかり叩こうとしたが左へ出てしまった。水原戦でも左足のシュートが、これはインでひっかけ気味だったが……
――87年12月4日生まれ、179センチ。Jの初出場は2008年4月27日です。
賀川:大きいとはいえないが、小型ではない。身体的資質としてはいいのだろうと思うが、スピードがあるのだから、左へ流れてのシュートにしても、自分の一番いい形にもってゆけるようになっていないと困る。まあ、どんどん試合に出ればそういうところが上手になるハズだがネ。本人がその気になり、コーチたちがいいヒントを出せば、すぐ点を取れるようになると思う。
【つづく】
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