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2冠王ヴィッセル神戸U-15(下)

2010/03/05(金)

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――少年サッカークラブの指導者たちは、自分のところの上手な子を送り込むのに抵抗はないのでしょうか?

賀川:多少はあるでしょうね。しかし全部のクラブがこの趣旨に賛同しているかどうかは別として、黒田コーチといまのヴィッセルのいいところは、そうした県下あるいは神戸市内の選手を送り出してきたクラブの指導者と連絡をよく取っていること、そして前回もそうだったが、こういう集まり(祝勝パーティ)にそういう指導者にも来てもらって、ともに喜びあおうという姿勢を続けていることですヨ。

――なるほど。黒田先生の本に「トモニイコウ」という言葉がありました。

賀川:トップチーム同様、ヴィッセルの若手育成は兵庫の全少年コーチたちと「トモニイコウ」というのだろうネ。

――で、賀川さんはその選手たちに何か話をしたんですか?

賀川:うん。長身の者、ガッシリした体の者、左利きの者といろいろなタイプのいい素材がいるようにみえた。少年期に教えたコーチたちによると、みなクラブの中でも上手で、サッカー好きだったという。選手たちに思い出を聞くと、負けた試合の口惜しかった話が多かったから、負けず嫌いなのだろう。
 サッカーの素材としてはまず、今のところ申し分ないが、彼らには「ここまではよく頑張ったし、順調に伸びてきたハズだが、“選手”になるのはいよいよこれからですヨ」と言っておいた。実際、日本のサッカーはこうした下部の充実は素晴らしいが、選手になり、プロになるのは15歳から21歳までの練習と生活で決まることが多い。

――具体的にいうと

賀川:コーチや先生たちがたくさんおられたから、子どもたちの前では努力以外は特に言わなかったが――。これから体がしっかりし、足・腰も安定する時期に、彼らには基礎プレーの反復をして、精度・強度を高めてほしい。とくに日本人の場合はキックだね。もちろんシュートもその中に入る。
 ここまではボールに慣れること、止めること、相手をかわすこと、そして蹴ることといった技を覚え、それはこの年齢として相当なレベルに達している。
 だがここからは、その技が、体の強い相手と接触しながらできるか、急速なダッシュのあとできちんと踏みこんでシュートできるか、といったレベルでこなさなければならない。
 ボールを浮かせて蹴るのは足のどの部分で、ボールのどこを蹴るのか。それも、10本蹴ってポイントへ8本届くようにするにはどうするのか――などなど、課題はいっぱい出てくる。昨年末、クラブのU-18の決勝を見たけれど、U-15からU-18の3年間の進歩は決して満足できるものではなかった。
 ヴィッセルのU-15は、今、本当にいい線にきているけれど、彼らには、いよいよこれからのステップが大事となる。しかし、それは難しいことではなく、彼らがその気になればどんどんステップアップできると私には見えたヨ。


【了】

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