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日本代表の2月シリーズを追って vs中国(上)

2010/02/10(水)

東アジア選手権2010決勝大会
2月6日(東京・味の素スタジアム)19:17
日本代表 0(0-0 0-0)0 中国代表

――2日のキリンチャレンジカップでベネズエラと0-0だった日本代表が、東アジア選手権決勝大会の第1戦で中国と引き分けました(0-0)。2試合連続で無得点です。

賀川:昨年はワールドカップ2010の予選を戦い、キリンカップや海外遠征試合などで徐々にチームらしくなってきた。FWでは岡崎慎司という点を取れる選手も出てきた。イタリアにいる森本も、一度だけだが悪くはなかった。そんなときに平山相太が浮上してきた。少し見通しが明るくなったように見えたが、そうでもなかったネ。

――チャンスがあっても点になりません。

賀川:いつも言っているのだが、誰がフィニッシュのところへ出てくるのか、誰がどういうラストパスを出すのかというところもまだいい加減だ。

――そういえば中国戦の前半、岡崎が右から侵入して短いクロスを出し、大久保や玉田がシュートしていた場面もありました。

賀川:大久保は、スピードがあって、独特のシュートのうまさとカンがあるというのが評価でしょう。玉田は頑丈で速く、ドリブルがうまい。しかし右足のシュートは利かない。左ならいいシュートをする。岡崎はニアサイドでも、ウラへでも飛び込んでくる。体に粘りがあって一つのプレーのあとのセカンドプレー、いわば1の矢に続く2の矢も打てる。

――それで

賀川:ベネズエラも中国も守りの人数が多かったし、こちらのシュート場面でも体を近づけていた。そこへ走り込んで点を取ろうと思えば、いまならフィニッシュには岡崎が一番適任でしょう。

――それぞれの個性に合わせての役割、ということですね。

賀川:ゴール前、ペナルティエリアの中は想像以上に人口密度が高い。相手の体や足にぶつかりながらシュート位置へ行き、そこで点を決めるプレーをする。もちろん、パスを出す者との呼吸、タイミング、コースの意図がうまく合えば、相手のウラをかいてとんでもないノーマークの空白時間や空白地帯もつくれるのだが、いまの日本のやり方ではそうもゆかないから、やはり、(チャンスの)作り手と決め手の役柄が大事だと思う。


【つづく】

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