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チーム全体の進歩で堂々たる勝利。個人力向上は日本全体の問題(下)

2009/04/03(金)

――いい攻めをしても追加点は生まれない。相手に1点取られれば引き分けで大変なことになる――と思いませんでしたか、このあたりで。

賀川:終盤に入って、長谷部に代えて橋本英郎(76分)玉田に代えて松井大輔(79分)田中に代えて岡崎慎司(86分)を投入した。こういう交代も、適切と言えるだろう。選手たちは、自分で攻め込むときと時間稼ぎをするときの考えも一致して、それほど危ない感じはなかったね。

――1点しか取れないということは…?

賀川:試合の後の記者会見で、ずいぶん攻めてチャンスもあったが“点が入るような気がしなかった”という辛辣な質問もあったが、岡田監督は「入りそうにないかもしれないが、これを繰り返す以外にないと思う。日本人に何が欠けているのかを検討する気はない。今は目標に向かうだけだ」と言っていた。

――JリーグでもFWは外国人が多い現況ですよね。

賀川:監督はそうも言っていた。だからといって、そのことについて論じるよりも、自分は今の日本人全体の戦力の中でどうするかだけだ、ということだろう。
 岡田監督は、オシムが病で倒れた後を引き受けてここまでいいチームづくりをして、手応えを感じ、ワールドカップ出場へも一歩ステップを進めた。まことに立派な仕事をしてきたと思う。

――ワールドカップでベスト4に入って世界を驚かそうという高い目標を掲げていますね。

賀川:得点力不足について、とくに困るのは大型ストライカー。大型で優れたFWについては、日本人の資質の問題に置き換えてしまう専門家の多いことだ。

――そうではないのですか?

賀川:その前に、今の練習法、育成法でいいのかどうか、そしてまた、大型でなくても点を取れる選手はどうして育ってくるのか――についても、日本全体にまだよく勉強していないのじゃないかナ。クロスをはじめパスの精度にしても、練習の質と回数だからネ。
 この話は近々しっかりと話したいが、今のサッカーマガジンに連載している「我が心のゴールハンター ~ストライカーの記憶~」での釜本邦茂シリーズを読んでもらえば、ヒントはあると思っている。

――勝って気分がいいのだし、その話もまた聞かせて下さいね。



【了】

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