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チーム全体の進歩で堂々たる勝利。個人力向上は日本全体の問題(上)

2009/04/01(水)

2010FIFAワールドカップ南アフリカ アジア最終予選
2009年3月28日(埼玉スタジアム2002)19:20
日本代表 1(0-0 1-0)0 バーレーン代表

【日本代表メンバー】
GK: 1楢﨑正剛
DF: 15長友佑都、4田中マルクス闘莉王、2中澤佑二(Cap.)6内田篤人
MF: 7遠藤保仁、17長谷部誠→12橋本英郎(76分)10中村俊輔、16大久保嘉人
FW: 11玉田圭司→8松井大輔(79分)9田中達也→13岡崎慎司(86分)
SUB:18都築龍太、3駒野友一、5阿部勇樹、14中村憲剛

【バーレーン代表メンバー】
GK: 1サイド・モハメド・ジャファル
DF: 7モハメド・フバイル、14サルマン・イサ、16サイド・モハメド・アドナン
MF: 4アブドゥラ・ファタディ、10モハメド・サルミーン(cap.)12ファウジ・アイシュ→11イスマイール・アブドゥルラティフ(89分)13マムード・アブドゥルラフマン、15アブドゥラ・オマール→2アブドゥラ・アブディ(75分)3アブドゥラ・マルズーク
FW: 8ジェイシー・ジョン
SUB:18アッバス・アハメド、6ダウード・サード、17イブラヒム・メシュハス、5アブドゥラ・アルダキール、9アハメド・ハッサン

――日本代表、やりましたね。勝点3を積み上げて、5戦3勝2分けの無敗で勝点11。現時点でオーストラリアを抜いてグループ1位になりました。メディアの中には“王手”の見出しも出ました。

賀川:いい試合だったし、見事な勝利だったから、とても嬉しいが、まだ予選突破は決まったわけではない。もちろん、3試合を残している6月シリーズのうち一つ勝てば勝点14となって2位以内が確定するから、近づいているとは言える。

――4月から6月までの2ヶ月間、岡田監督の進退問題の記事が出ないだけでもいいんじゃないですか。

賀川:そうだネ。日本のサッカーファンでも悲壮感なしに6月を迎えられるからネ。何より選手たちは今のやり方で少しずつチームになっていることを実感しているハズですヨ。今度のバーレーン戦は色んな意味で一つのヤマと言えるかもしれない。

――となると、勝利の一番具体的な原因、中村俊輔のFKから話して下さい。

賀川:前半にもチャンスはあった。開始早々、田中達也がDFラインのウラへ走り込んで右ポスト近くからシュートしたのもあったし、24分だったか、遠藤保仁の右CKを中澤佑二がヘディングしたのもあった。田中のシュートは右ポストの外へ、中澤のヘッドは相手DFのカバーに防がれたが…。

――記録を見ると、日本のシュートは8本。相手は2本でした。やはりシュート力ですか。

賀川:バーレーン側の守りもしっかりしていた。試合直前の両チームのスタートリスト(先発メンバー)を見ると、バーレーン側は生年月日は記入されているが、身長・体重はなかった。

――日本側は書いているのに…ですか。

賀川:そうね。まぁ体格というのは一つの情報だからネ。74年ワールドカップのあのオランダ代表も身長は書かなかったネ。それはともかく、したがって、彼らの正確な高さは分からないが、明らかに185以上は数人いた。平均して脚が長く、それが速く動く。リーチもある。いい攻めをしても最後のシュートのところで体を寄せられ、足を出されて、いい形でシュートできなかった。だから後半はどこでFKを取るだろうかと見ていたら、いきなり玉田がゴール正面20mでファウルをもらった。

――いい位置でした。

賀川:玉田圭司はもともと足が速く、ドリブルには自信を持っている。代表でも名古屋グランパスでもFWで得点を期待されているが、ボールを持ち出しての突破そのものに威力があるプレーヤー。このときは右から中へペナルティエリアの外を横にドリブルした。右から中へだから、左足でシュートもできる形になる。相手はファウルで止めた。それまでペナルティエリア内で日本選手が走り込んで倒された中にはファウル気味のもあったが、この場合はペナルティボックスの外でもあり、レフェリーの笛が鳴った。

――カベに当たりましたね。

賀川:ゴール正面、20m少しあったかナ。カベには5人入っていた。中村俊輔はすぐそばの遠藤保仁に渡し、遠藤が止めたのを左足で蹴った。

――少しポイントをずらしたわけですね。

賀川:キックの位置を動かしたことでカベが割れ、俊輔の蹴ったボールは左から2人目の3番をつけたアブドゥラ・マルズークの頭に当たって高く上がり、方向が少し変わってGKの上を越えゴール右上隅に落下した。

――理想的なコースになりました。まさに好運。

賀川:俊輔も狙ったのだろうが、私はマルズークがヘディングで防ぐときに頭を下げたのが一つのポイントと思った。場内の大画面で映し出されたのを見ると、はじめに目を開いてジャンプした彼はボールに当たる瞬間に腕でカバーするようにして頭を下げた。

――真正面から9メートル15のところで蹴ったボールが向かってくれば、怖いでしょう。

賀川:ボールが接近したときに、そのボールから目を離したハズだ。頭を下げたためボールは頭をかすめて、日本側にとっては理想的な曲線を描いてゴールへ入った。

――ヘディングの鉄則は、ボールから目を離すな――と、いつか言っていましたね。

賀川:ボクは、日本代表のストライカーの中で最もヘディングの上手だった釜本邦茂選手のプレーを何度も生で見たし、1秒間25コマ撮りのフィルムを見たが、彼のヘディングは常にボールをとらえる前、とらえたとき、その後も、ボールを見ていた。もちろんボールが当たった瞬間、衝撃で目をつむることはあるが、直前、直後、しっかり見つめていた。
 有名なアーセナルとの試合でのダイビングヘッドの場面では、ボールをとらえ、自分は地面に落下して横倒しになったまま、まだボールを見ている写真も残っている。

 この3番の選手は、スタートリストではFWと記載されていた。長身の丸坊主が目立つプレーヤーで16番のサイド・モハメド・アドナンとともに中央部をしっかり守っていたが、このFKのときは気の毒な役割になってしまった。

――それによって俊輔の功が割り引かれることはなくても、ですね…。

賀川:もちろん、彼の球筋あってのことだし、前述の玉田のドリブルあってのFKということ。つまりチームの意志で、このチームの一番の武器であるFKを生かしたことには変わりない。
 余談だが、今度の試合も中村俊輔のキープとパスのうまさには何度も感心させられた。メモを見ると、「思わずウマイと声が出た」という書き込みもあるヨ。



【つづく】

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