湘南と都知事の石原慎太郎さん
サッカーマガジンの表紙に“日本代表よ EUROに学べ”とあった。
サッカーでも勉強好き、学ぶことの大好きな人が多いからなぁとページをめくると、『サッカーの素』というコーナーがあって、テーマは“湘南どうよ”だった。ここは新聞の投稿欄に似ているが、私のようなトシヨリには若いファンの“声”が聞けるのが楽しいところ。
その湘南で誰もがまず中田英寿(元選手)を思い出すのだろうが、私はもっと古い時代――戦前・戦中の旧制湘南中学がサッカーが強かった時期があったのを思い出す。
全国大会に出てきた彼らのユニフォームは白いワイシャツ風で、走る時にそれが風をはらんで戦国時代の騎馬武者の母衣(ほろ)のように見えて、カッコ良かった。
東京都知事で作家の石原慎太郎さんは、大戦後に学制改革で湘南高校となってからの卒業生。ご自身も高校・大学(一橋)でサッカー選手だった。
当然サッカーには早くから関心を持っていて、あの『太陽の季節』より前に、私はある同人雑誌で石原さんのサッカーを題材にした短編を読んだことを覚えている。日本サッカーの今日の発展を導いた長沼健さんや岡野俊一郎さんと同世代で、6月2日に亡くなった健さんの著書『サッカーに賭けた青春』(講談社)の表紙カバーにも石原さんは推薦文を記している。
この本が出版されたのは1969年3月で、健さんが39歳、石原さんは37歳の時。中田英寿の生まれる8年前のことだった。
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