北京オリンピックのアジア2次予選の第4戦(18日・ダマスカス)で、日本はアウェーの対シリア戦を2-0で勝って4戦4勝(無敗)となった。
先制ゴールは前半17分、水野晃樹が右サイドから内へドリブルし、ペナルティエリア外から左足のシュートをゴール左上隅へ決めた。2点目は前半43分に左CK(キッカー・水野)がファーサイド、ゴールエリア角あたりに落ちたのを本田圭佑が胸で止めてシュート。
水野のシュートは、ドリブルの勢いに乗せての見事な一発。本田のゴールも、相手DFがヘディングできずに落下したハプニングを、落ち着いて胸で止めて蹴った。本田は立ったままの姿勢で、左足なら助走なしでしっかり蹴れるプレーヤーだから、その持ち味が出た。
このU-22代表は、
2月28日 3-0 U-22香港代表(東京・国立)
3月14日 2-1 U-22マレーシア代表(マレーシア)
3月28日 3-0 U-22シリア代表(東京・国立)
4月18日 2-0 U-22シリア代表(シリア)
と、B組では4戦無敗、得点10、失点1の成績。平山相太という190cmの長身FWがいるうえに、選手の技術が高く、また試合のコツを知っているようで、ここまで危な気なく勝ってきている。
2次予選は突破して当たり前だが、この後の最終予選になると相手も手強くなる。その相手のプレッシングに対して、どのように応対できるかが今後の見所の一つ。
U-22のシリア戦や、4月25日に川崎で行なわれたアジアチャンピオンズリーグでフロンターレが韓国の全南を3-0で破った試合を見ると、日本サッカーにもゴールを奪うという感覚が集団プレーや個人技術に少しずつ、つき始めているような気がして気分がいい。
Jリーグでも、21日の清水対鹿島戦でアントラーズの柳沢敦が2得点し、4月14日の対横浜FC戦のゴールとあわせて連続得点している。
清水戦で、パスを受けてゴール前を斜めに走ってシュートを決めた場面があった。技術も力もある柳沢だが、不思議に大事なところでゴールを逃すことがあった。しかし努力家の彼のことだから、練習を重ねているうちに何かを掴んだのではないだろうか――。
若い力の台頭も楽しいが、充実期にある選手が、その厚味のある力を見せてくれるのも、とても嬉しいことだ。
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