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2007年4月

若手の台頭と柳沢の連続得点

2007/04/26(木)

 北京オリンピックのアジア2次予選の第4戦(18日・ダマスカス)で、日本はアウェーの対シリア戦を2-0で勝って4戦4勝(無敗)となった。

 先制ゴールは前半17分、水野晃樹が右サイドから内へドリブルし、ペナルティエリア外から左足のシュートをゴール左上隅へ決めた。2点目は前半43分に左CK(キッカー・水野)がファーサイド、ゴールエリア角あたりに落ちたのを本田圭佑が胸で止めてシュート。

 水野のシュートは、ドリブルの勢いに乗せての見事な一発。本田のゴールも、相手DFがヘディングできずに落下したハプニングを、落ち着いて胸で止めて蹴った。本田は立ったままの姿勢で、左足なら助走なしでしっかり蹴れるプレーヤーだから、その持ち味が出た。

 このU-22代表は、

2月28日 3-0 U-22香港代表(東京・国立)
3月14日 2-1 U-22マレーシア代表(マレーシア)
3月28日 3-0 U-22シリア代表(東京・国立)
4月18日 2-0 U-22シリア代表(シリア)

 と、B組では4戦無敗、得点10、失点1の成績。平山相太という190cmの長身FWがいるうえに、選手の技術が高く、また試合のコツを知っているようで、ここまで危な気なく勝ってきている。
 2次予選は突破して当たり前だが、この後の最終予選になると相手も手強くなる。その相手のプレッシングに対して、どのように応対できるかが今後の見所の一つ。

 U-22のシリア戦や、4月25日に川崎で行なわれたアジアチャンピオンズリーグでフロンターレが韓国の全南を3-0で破った試合を見ると、日本サッカーにもゴールを奪うという感覚が集団プレーや個人技術に少しずつ、つき始めているような気がして気分がいい。

 Jリーグでも、21日の清水対鹿島戦でアントラーズの柳沢敦が2得点し、4月14日の対横浜FC戦のゴールとあわせて連続得点している。
 清水戦で、パスを受けてゴール前を斜めに走ってシュートを決めた場面があった。技術も力もある柳沢だが、不思議に大事なところでゴールを逃すことがあった。しかし努力家の彼のことだから、練習を重ねているうちに何かを掴んだのではないだろうか――。

 若い力の台頭も楽しいが、充実期にある選手が、その厚味のある力を見せてくれるのも、とても嬉しいことだ。

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ルムメニゲのデビュー戦となった日独交歓試合

2007/04/12(木)

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 何かを探すとき、お目当てのものは見つからずに、思わぬものに出くわすことがある。
 これ(写真)も、そのひとつ。
 1956年メルボルンオリンピックの予選の日韓戦プログラムや、大谷四郎さん・岩谷俊夫君と私の3人で編集した大阪サッカークラブの公報(ブレッティ ン)のとある号は見つからず、1975年に来日したFCバイエルン・ミュンヘンと日本代表の交歓試合のプログラムが出てきた。

 このときのバイエルン・ミュンヘンは74年ワールドカップに主力6人を送り込んで、彼らの疲労が取れないままシーズンに入って散々の成績。この遠征から帰国した後すぐ、ウド・ラテックに代わりデットマール・クラマーが監督に就任すると発表された。

 東京での試合で初めて1軍登用された若きカール・ハインツ・ルムメニゲを見たベッケンバウアーが、「初めて見る顔だ」と言ったというエピソードがある。そういえばこのプログラムにも、ルムメニゲの名はなかった。

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「たけ」さんを囲む記者懇親会

2007/04/11(水)

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写真:ウェスティンホテル大阪で、京都の梅本社長(左)鬼武チェアマン(中央)と。

4月9日(月)

 大阪のウェスティンホテルで、鬼武健二Jリーグ・チェアマンの記者懇親会があった。

 4月10日にJ1、J2の合同実行委員会をウェスティンホテル大阪で開催するのを機会に、その前夜に関西のメディアとチェアマンとの懇親会を持とうということになったらしい。
 鬼武チェアマンをはじめ、Jリーグの犬飼基昭専務理事、関西4クラブの佐野泉(G大阪)安達貞至(神戸)出原弘之(C大阪)梅本徹(京都)の社長さんが出席。鬼武チェアマンの挨拶の後、立食形式で行なわれた。

 ガンバ大阪がここしばらく優勝争いに加わっているが、ヴィッセルはようやく今年J1に復帰。セレッソとサンガはJ2。そんな関西を停滞から脱するため に、メディアともどもに力を尽くそうという。そのためにも、メディア側の意見を聞きたい。そんな、「たけ(武)」さんこと鬼武チェアマンの意向で生まれた 催しのようだ。

「たけ」さんは広島出身で早大卒業後ヤンマーディーゼルに入り、ヤンマーで選手としてプレー。監督をも務め、山岡浩二郎サッカー部長やストライカー釜本邦茂とともにヤンマーを日本サッカーリーグの大勢力に引き上げ、自らもJSLで最多勝(93勝)の監督記録を持つ。
 プロへの移行とともに、セレッソ大阪のリーダー(社長・会長)の経験を重ね、昨年7月からJリーグのチェアマンとなった。

 首都圏に比べれば立ち遅れ感のある関西をはじめとする各地域への気配りが必要な時期に、地方クラブでの経験を持つ「たけ」さんがチェアマンのポストに就いたのは、天の配剤(はいざい)と言うべきだろう。
 若い優秀な記者たちが経験を積んだサッカー人と直接ふれることで、蓄積を増してくれるといいが――。和やかに語り合っているメディアとリーグの幹部を見ながら、そう思った。

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桜満開の「芦屋国際ファンラン」に思う

2007/04/10(火)

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写真左:シーサイドタウンのコースを走るランナーたち
写真右:桜の下での気持ちよいランニング

4月8日(日)

 見事な晴天。芦屋浜シーサイドタウン特設コースで行なわれた「ユニセフカップ2007 芦屋国際ファンラン」を見に行く。

 1984年、私が(株)大阪サンスポ企画にいたときに企画して、スタートしてから23年。阪神大震災のための中断期もあったが、今年は参加者6,000人をこえ、満開の桜の下でのにぎやかなランニング大会となった。

 安全に走って汗をかき、協賛社である日ハムの「ユニセフ・チャリティー・フードショップ」の軽食などを楽しんでいる人たちを見ると、こうした健康的な催しを楽しんでゆける世の中であることが、ありがたいと思った。

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