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岩手に継承される、粘りとひたむきさ ~高校選手権決勝~

2007/01/10(水)

 遅ればせながら、新年おめでとうございます。
 年末の誕生日(12月29日)にはたくさんのメールをいただき、ありがとうございました。

 サッカー人にとって年末年始は、天皇杯や高校選手権などがあって楽しみも多いのですが、結構忙しい日々になります。
 一昨年から、12月の中旬にトヨタプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップというビッグな催しが1週間にわたり行なわれるようになり、そしてまたことしは年明け早々の5日から3日間、JFAのフットボールカンファレンスが大阪で開催されました。
 そちらの方にも出かけることになり、いつもなら国立に足を運ぶ天皇杯の元旦決勝も、高校サッカーも、ことしはテレビ観戦でした。

 天皇杯は、ガンバが勝てそうで勝てなかったのは残念――。数多くのチャンスを作りながら、シュートのときに少し気負った感じで、それがインパクトを不自然にしていた気がします。
 タイトルを獲れないのは惜しいことですが、まだまだチャンスはある、ということにしましょう。

 高校サッカーは10月の高円宮杯に勝った滝川第二高校(兵庫)も、昨年優勝の野洲高校(滋賀)もベスト8へゆくまでに敗れました。
 滝二には、10月の初の全国タイトル獲得後のモチベーションやコンディションの維持・調整が難しかったのかも知れません。せっかくのチャンスだったから、もう少し長く大会にいてほしかったです。
 野洲高校は、八千代高校(千葉)に完敗でした。ドリブルが上手で、見ていてとても楽しいのですが、その突破力やキープ力を生かすために、もう一工夫あっ ていいでしょう。この年代になればプレーヤーは、試合のそれぞれの局面で、どのプレーをするかのチョイスの判断力も伸びてくるハズです。

 高校選手権決勝では、岡山の作陽が先制したのを、岩手の盛岡商が逆転しました。作陽のゴールは後半11分に村井が巧みなターンで3人をかわしてシュート し、そのリバウンドを桑元がヘディングでゴール。温存していた村井を後半に投入した策が当たったと言えるのですが、それだけ彼は頼りになると見えて、作陽 の攻めは村井への単調なパスとなって、そのあとの攻めは効果が上がらず、盛岡商の動きが良くなってしまった。作陽には小室というサイドを突破できる選手が いただけに、もったいない感じがしました。

 盛岡商は西隣の秋田県の代表・秋田商の優勝以来、40年ぶりの東北勢のタイトルとなりましたが、秋田商と同様の、動きの量とスピードの勝利。PKの同点 機にシュートを失敗した左利きの林を、それまでの左サイドから右サイドへ移した監督さんの機知には恐れ入りました。その林が、左から来たボールを決めたの だから――。
 そして2点目も左サイドから、成田が素晴らしいドリブルでゴールラインまで深く切れ込み、そこから斜め後ろへ送って千葉が決めたのですが、千葉のニアサイドには東舘が走り込んでいて、ノータッチで見送ったから、千葉はまったくのフリーで決めました。

 盛岡商の監督の斎藤重信先生は、大船渡高校の監督時代に、あの日本代表の小笠原満男を育てたコーチ。テレビにアップで映る斎藤さんの顔を見ながら、盛岡の生んだサッカーの大先達・工藤孝一さん(1909-1971)を思い浮かべました。
 ベルリン・オリンピック(1936)の日本代表のコーチであり、戦後は東伏見の早大グラウンドの近くに居を構えて早稲田の主(ぬし)となった工藤さんは、岩手の後輩・八重樫茂生(東京/メキシコ・オリンピック日本代表主将)を育てました。
 2人に共通する「粘りとひたむきさ」は、岩手の後輩に引き継がれているのですね。

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