ガンバ3位、セレッソ、サンガのJ2降格とヴィッセルのJ1復帰。~ 大荒れのJ関西を振りかえる ~
今シーズンのJ1は、ガンバが2年連続優勝を逃し、セレッソとサンガが2部へ落ちた。関西人には残念なシーズンだった。ヴィッセルの昇格は朗報だったが……理由は何だろう。
関西特有の問題が背景にあることはあるが、それは、ひとまず措(お)くとして、それぞれにみてゆくと、ガンバは2002年に西野朗監督が就任してからチー
ムの実力が年々に高まって、昨年、今年と優勝を争っているから立派なものだ。今年はアジア・チャンピオンズリーグといったチームの国際試合や、主力や若手
プレーヤーの日本代表としての試合が多くなった。
優勝チーム、いい選手を持つチームの宿命といえるし、当初、予測はしていただろうが、全員にそうした負担がかかるなかで、終盤に遠藤保仁が休むことになったのは、本人にもチームにも“しんどい”ことだった。
いま主力の選手たちの相互理解がよく、レベルが高いから、播戸竜二が戻ってきても、明神智和が加わっても、何試合か重ねれば自分の特色をチームのなかで発
揮しやすくなっている。この高いチームワークを伸ばすために若手を含めてそれぞれのプレーヤーが技術の開発と精度アップに励めば、タイトルを奪還できるハ
ズだ。
セレッソは昨シーズンよかったのに、今年は昨年の勢いを伸ばすために強化をすべきところが、不充分だった。ブルーノ・クアドロス、ゼ・カルロス、ファビー ニョの3人がいた昨年は、このチームとしてめずらしくブラジル人のそろった年だったのだが、その働き頭のファビーニョが抜けたアナは埋まらずチーム力は退 化した。いまJは全体に選手層が厚くなっていて、どこも前年より上のチームを作ろうとするのに、前年以下の力では勝てなくなる。後半にはずいぶん盛り返そ うとしたが、とき、すでに遅しだった。
京都もJ1に残るための力がなかったということになるだろう。補強のこともあるが、選手たちが試合ですぐ役立つ技術、クロスやシュートのワザのアップに努 めることだ。ヴィッセルも同様。昇格を決めたゴールは、三浦淳宏の左からの長いクロスからだったことを思い出してほしい。
(2006年12月15日 EL GOLAZO333号)
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