9月19日(日)前日の試合を振りかえりつつセレッソ対ジェフ戦を見るために長居へ
◆前日、神戸でヴィッセルの播戸竜二(ばんど・りゅうじ)がゴールをして今季11点。ガンバの大黒将志(おおぐろ・まさし)はゴールこそなかったが、鋭い動きを見せた。
◆となれば、大久保嘉人(おおくぼ・よしと)を見たくなるのは当然—。
【播戸のゴールと長沼健さんのゴール】
◆ピッチ状態が問題になった神戸ウイングスタジアムだが、18日の試合そのものは、神戸が播戸のゴールで先制し、前半終了間際にフェルナンジーニョがドリブルで突破して同点とした。播戸のゴールは左からホージェルがクロスを送り、右に流れたのを朴康造(パク・カンジョ)が中へ短く折り返し、正面エリア外から小島宏美がシュートした。シジクレイがコースにいたのはさすがだが、その右足で止めたところには播戸がいて、右足シュートでGK松代直樹の右を抜いた。相手側にはアンラッキーではあっても、こういうところにいる—というのもストライカーのひとつの芸であり、仕事でもある。
◆いまや日本サッカー界の大御所となった長沼健さん(元・日本協会会長)は選手時代に、いわゆるコボレダマの名手だった。とくに関学を卒業して中大に“学士入学”してサッカーの学生生活を2年余計に楽しみ、古河電工でサッカーのチーム強化に尽くしているころは、バーに当たったボールや、DFの体に当たって方向が変わったシュートなどから、なぜ、そこにいるのか—と思わせるほど、よく点を取っていた。
◆ 播戸竜二は、若いころから早さを買われていた。ガンバやコンサドーレなどでの経験を積んで、ヴィッセルは2002年から。出身地のチームに戻って、3年目の今年は生き生きとしている。長身のエムボマと平瀬が新しくチームに入ったのも播戸にはプラスとなるだろう。ボールの持ち方やシュートに、さらに工夫が加われば、25歳の彼はもっともいい充実期を迎えるハズだ。
【遠藤とホルヴィ。右と左のキッカー】
◆神戸は後半7分に小島が相手のクリアを拾い、中央のホルヴィに送ると、ホルヴィが左足できれいなシュートを決めて2−1。その20分後にガンバの遠藤保仁がFKを直接決めて同点。さらに2分後に、ロングシュートを叩き込んで3−2とした。するとまた2分後にホルヴィがFKを左足で蹴り、DFに当たって方向が変わり、ゴール左すみに飛び込んだ。
◆ ピッチが悪くても、自分のキックの形を持っているプレーヤーは、なんとか仕事ができることを示したゲーム。ガンバには、二川からのクロスを大黒がヘディングした、いわゆる彼らの得意芸を絵に描いたようなゴールシーンがあったが、オフサイドだった。こういう時の大黒の合わせ方や、ボールを受ける時に右へ持ってゆこうとするあからさまな姿勢に、早さと形への自負と、それを相手が防ぎにくる時の反転動作への自信が見てとれた。伸び盛り、実績あるストライカーをみるのは楽しいことだ。
◆そんなことを、JRや地下鉄のなかで思い出しながらやってきた長居で、セレッソ大阪がジェフ市原に3−0で完勝した。
◆大久保のハットトリックという、セレッソ大阪サポーターには願ってもない“おまけ”つきだった。
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