9月18日(土)ヴィッセル神戸 3−3 ガンバ大阪
◆神戸のウイングスタジアムへ。ヴィッセルとガンバの試合。
◆3−3、シーソーゲームで、見るものにはスリル満点だった。
◆ただし、ピッチの状態が悪く、選手には全く気の毒だったが…。神戸に生まれ育ったものとして、また、いままでも、神戸がサッカーの先進地である証(あかし)——現在では、数少ない証のひとつだが——に、“サッカー専用競技場”を言いふらしてきたのが、折角、屋根付きとなっても、踏みこめば芝がめくれ、砂が現れるのでは—。1969年に神戸市が作った御崎球技場は収容人員は1万人ほどでも、夜間試合用の本格的な照明設備を持つ、当時の西日本唯一のスタジアムで、ピッチの芝生は来日した各国プロチームから「エクセレント」の評価だった。
◆そのころは市の管理下であったのが、同じ土地に新しく建てかえ、ワールドカップの会場にもなったウイングスタジアムは、第3セクターの管理となっている。屋根を付けたことで、芝の育成が難しくなったのだろうが、世界中にそうした例はいくつもある。行政のいわゆる“役所仕事”であった時にピッチがすばらしく、第3セクターとなって現在のコンディションが悪評のままというのはどこに欠陥があるのだろうか。
【国立のピッチとファンハール監督】
◆記者会見の席上で、相手チームの監督からピッチが悪いと言われるのは、かつての国立競技場で、ずいぶん経験して忍耐強くはなった。
◆1995年のトヨタカップでアヤックス(オランダ)がグレミオ(ブラジル)と戦った(0−0、PK4−3でアヤックスの勝ち)とき、アヤックスのルイス・ファンハールがピッチの悪さをののしったことがある。後藤健生氏は、これくらい言われれば国立の芝も良くなるでしょうと言っていたが、私は、有名だが尊大で好きになれないファンハール氏を、いくらなんでも、もう少し言いようがあるだろう。と、ますます、うとましく思ったものだ。
◆国立での年数を考えれば、まだ2年ではあるが、世の中はすでにプロフェッショナルの時代となっている。隣のクラブともいうべきガンバの監督に「サッカーの試合をするピッチじゃない」とまで言われて、ガンバ担当の記者たちの心中はどうなのか—と思った。
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